爪水虫といえば、いわゆる爪に起こる水虫。これが本当にやっかいで、完治させるのが一苦労なんです。なぜなら、爪水虫の原因である白癬菌というカビの仲間は、たんぱく質で構成されたかたーい爪の奥深くにまで侵入するので、薬効成分を届けるのが大変。そして感染した爪は変形したり変色を起こしたりするのです。人前で素足になるのもためらってしまいますね。
そんな爪水虫患者の間で、様々な民間療法が試されていますが、今回注目するのは漂泊剤を使った方法!試した人は手軽で、安価ともてはやしていますが…さて、本当にベストな治療法なんでしょうか?
目次
爪水虫治療の苦労
そもそもたんぱく質のかたまりである爪に侵入した白癬菌に薬効成分を浸透させるのは至難の業。そこでかねてから、爪水虫には内服薬が処方されてきました。
一般的にテレビのコマーシャルなどで見かけるいわゆる水虫の治療薬とは、足の皮膚に白癬菌が感染した足水虫のためのもの。こちらも完治が大変ではありますが、柔らかい皮膚に感染した状態とかたい爪の奥深くが感染した状態では、効果のある薬も変わってくるのです。
もちろん、こうした足水虫用の薬では効果がないので、爪水虫に感染した場合には、まず医療機関で診察を受け、処方された薬を服用し、体の内部から白癬菌に働きかける方法が一般的でした。
しかしこの方法、大変な問題があるのです。まず、長期間に渡って服用する性質上、服用も長期間に渡ります。その都度医師の診察を受け、薬を処方してもらわなければいけませんし、なにより肝臓に負担がかかるのです。医師に経過を見てもらう必要もありますし、もともと肝臓に持病があれば服用できません。肝臓に問題がなくても他の病気で処方された服薬がある方は飲み合わせの問題で服用できないこともあるかもしれません。妊婦さんなども服薬は避けなければいけませんね。
そうこうしている内に、爪水虫はどんどん悪化し、ジムや温泉、プールなど素足になる機会は避けるようになり、行動範囲も狭くなってしまう可能性もあります。女性ならペディキュアも我慢しなくてはならなくなります。
漂白剤は効果あるの?根拠とその方法
服薬のこうした様々な問題や、薬代にかかる費用を問題視する人たちによって密かに注目を浴びている民間療法が、「漂泊剤で爪水虫を治す」というものです。
漂白剤は「次亜塩酸ナトリウム」という成分で出来たものなら特に指定はなく、これを溶かした液体に足をつけるだけ、というもの。一番ポピュラーな方法として取り上げられているのは、「水5ℓにキャップ半分くらいの漂白剤を溶かし、これに足を15分ほど浸ける」というもの。
やはりお肌への刺激は強いので、毎日ではなく2,3日置きにやるのが一番良いようです。敏感肌の方はとくにこの薄め方を慎重にした方が良さそうですね。
漂白剤を治療に使う根拠としては、この「次亜塩素酸ナトリウム」には、消毒作用があり、そもそも食中毒などの感染を引き起こす菌の殺菌やウイルスへの対処を目的として医療関係や食品などに使われている成分なので、白癬菌なども含む真菌に対して消毒作用を期待してのことではないかと考えられます。もちろん効果が科学的に証明されてはいないので、個人の責任で取り組む必要があります。
手軽でなおかつ安全がいい!
結局のところ、内服薬のように手間や負担がかからず、なおかつ安全なものなら文句なく使いたいですよね。そこでお勧めなのが、爪用ジェルです。「Dr.G'sクリアネイル」と「クリアネイルショット」の2種類があり、どちらもネットで購入でき、医師の処方もいりません。内服薬のように副作用を気にしながら飲む必要もなく、爪に直接塗るだけでお手軽です。強い浸透力によって、かたい爪の上から内部に侵入し、悩みのタネまで薬効成分を届かせることが可能なのです。その強い浸透力のおかげで、ペディキュアだって楽しめます。ペディキュアの上からも浸透させることが可能だからです。
体への影響に不安を覚えながら民間療法を試すより、手軽で安心な爪用ジェルを使った方が安心・安全でお勧めです。
まとめ
- にごり爪は固い爪に薬剤を浸透させづらく、薬も内服薬の副作用など心配もつきもの。
- 漂白剤を使う対処法は科学的根拠はなく、手軽だが、自己責任で取り組むもの。体への悪影響が心配。
- 爪用ジェルなら、手軽で安全なので不安なく使える。
どちらにせよ、一旦爪水虫にかかったら、新しい爪に生え変わるまでの長い時間治療を続ける必要があります。たしかに医療機関にかかるのが一番安心ではありますが、通院の手間や費用、服薬に関する問題点などマイナス点も多くありますね。それらに嫌気がさして治療自体を諦めてしまっては元も子もありません。
自分が無理せず気長に取り組める対処法を見つけたいですね。