爪水虫は、なった人にしかわからないかもしれませんが、本当に治すのに苦労します。
水虫になったら一生治らない、なんていう人もいるくらいです。
そんな、一度なってしまったら大変な、恥ずかしい爪水虫を、誰にも知られずに治してしまえたらいいですよね。
そこで爪水虫にワセリンが効く、という噂を検証してみました。
目次
爪水虫
爪水虫は正式には「爪白癬」といいます。
水虫同様、白癬菌というカビが爪に感染することで発症します。
感染した白癬菌は、爪に豊富に含まれるケラチンというたんぱく質をエサに育ちます。
水虫は、水虫をもっている人が使ったバスマットやスリッパなどを共用することで感染するといわれています。
家族に水虫がいる人や、温泉施設などでは特に注意が必要ですね。
爪水虫の症状は、爪が白や黄色く濁り、分厚くなって次第にぼろぼろと崩れるようになります。
爪には神経が通っていないため、痛くなったりかゆくなったりすることがありませんので、自覚症状がないまま悪化させてしまう方が実に多いのです。
爪水虫を放っておくと、次第に歩きにくくなるなどの弊害が出てきますので、爪水虫かな?と思ったら、早めに皮膚科で診てもらいましょう。
爪水虫は、日本では10人に1人が患っているともいわれていて、まさに国民病ともいえますね。
ワセリン
ワセリンは石油から炭化水素類の混合物を脱色して高純度に精製したものです。
ワセリンは一般的には「白色ワセリン」のことを指します。
ワセリンというと、ユニリーバジャパンの「ヴァセリン」(Vaceline)というブランドのペトロリュームジェリーが有名ですよね。
ヴァセリンは少し黄色がかっており、「黄色ワセリン」といいます。
内容は白色ワセリンとほとんど変わりませんが、白色ワセリンは更に精製して不純物を取り除いているため、より色が白く純度が高いのです。
黄色ワセリンが「雑貨品」という分類なのに対し、白色ワセリンは「医薬品」となります。
ワセリンにはその他、プロペトやサンホワイトなどの種類があります。
ワセリンはリップクリームや、軟膏などの薬の原料にも使用されていて、目もとや口元にも使える安全性の高い保湿剤として知られています。
またワセリンは皮膚表面に留まり、化粧水などと違って肌内部の角質層までは届かないのが特徴です。
そのため、肌のバリア機能を回復させるのに最適なものでもあります。
ワセリンの効能・用途
ワセリンの効能・用途には以下のようなものがあります。
・肌の保湿
・リップクリーム効果
・やけど・日焼け後の肌の保護
・乾燥によるかゆみの予防
・シワ予防
・花粉症予防
・アトピー性皮膚炎の皮膚の保湿
・傷の保護
・ヘアワックス
・革製品のお手入れ
ワセリンは保湿に優れ、肌のカサカサや乾燥などを防ぐ効果があります。
化粧水などのあとに薄くつけることで、肌の水分を閉じ込めてくれます。
爪水虫をワセリンで治す方法
ワセリンそのものには、爪水虫を治す力はありません。
しかし、ワセリンを使って爪水虫を治した方もいらっしゃいます。
そのやり方は、
- 爪に水虫薬(抗真菌剤)を塗る
- 塗った上にワセリンをたっぷり塗る。
- その上からラップを巻いて寝る
というものです。
ワセリンには薬を浸透させる作用があり、爪の内部に水虫薬が浸透し白癬菌を殺菌してくれるようです。
つまり、ワセリンが水虫に効くというよりは、水虫薬を爪に浸透させる目的でワセリン使用するのがよいというわけです。
何でもいいから試してみたい、という方はとりあえずやってみてもよいですが、これはあくまで民間療法です。
爪水虫は、市販の水虫薬では治りませんので、皮膚科で爪水虫用の治療薬を処方してもらうのがよいでしょう。
また、最近は「CLEAR NAIL SHOT(クリアネイルショット)」という浸透力に優れた爪のケア商品が発売されていますので、爪を綺麗にしたい方は試してみてもいいですね。
にごり爪は、足の場合で治るまでに半年から一年かかるといわれていますから、根気よく治療していきましょう。
まとめ
- 爪水虫:爪に白癬菌が感染したもの
- ワセリン:石油を高純度に精製した保湿剤。一般には白色ワセリンを指す
- ワセリンの効能・用途:肌の保湿、やけど・傷の保護、かゆみ予防、リップクリームなど多岐にわたる
- 爪水虫をワセリンで治す方法:爪に水虫薬を塗り、その上にワセリンをたっぷり塗り、ラップを巻いて寝る
爪水虫になると、治るまでに相当な時間と手間がかかります。
そのため途中で面倒になってそのままにしてしまう方が多いそうです。
しかし水虫を放っておくと家族にうつしてしまう危険もあるので、水虫になってしまったら早めに治療することが大事ですね。