実はひそかに爪水虫を患っている人は割と多いようなのですが、病院へ行く人は割と少ないようです。
それは皮膚に水虫が出来た時に比べると神経の通っていないのでかゆみも痛みもない事が原因のようです。
それに水虫の場合、その病名の恥ずかしさからなのか通院する人も少ないようで、ドラッグストアで売っている水虫薬か巷で流れている民間療法でどうにか治そうと必死になっている人が多いようなんですよね、確かに皮膚の水虫を何年かに一回患う父は「これが効くんだ!」と信じてやまない民間療法があって水虫に掛かる度にいそいそとやっています。
数ある民間療法で私がビックリしたのが患部にろうそくを垂らす治療法があるんだとか!?
今回そんなビックリな治療法(?)に焦点を充ててお送りします!
立派な根拠あり?!ろうそく療法
筆者は水虫というものを患った事はなく、爪水虫と言うものもつい最近知った程なのでろうそくを使って爪水虫を治すというのがどんな方法なのかすら分からない状況なんですが、調べてみると固まったままの蝋をゴリゴリ爪にこすりつけるわけではなくて、熱を加えて溶かした蝋を患部に落とす、というのが治療法なんですね。
絶対お灸より熱いと思うんですけど、大丈夫なんでしょうか?
何故このようにするのかというと、水虫になる原因の大元である白癬菌が熱に弱いらしいという俗説があって、その説を信じた人がこのろうそくを使った治療法を広めたものなのだそうですがそれは全くのでたらめで、実は白癬菌は熱に強い菌なんだそうです!
なので我慢してとかしたろうそくで患部を熱しても菌は死ぬことはないそうです。
…因みに冒頭で少し話した筆者の父の自己流(もしかしたら他流かもしれませんが)の水虫治療法は「真夏の暑い砂浜の上を歩いた後に塩水に足を暫く浸けてまたしばらく暑い砂浜の上を歩く」と良いんだと言っておりました。
…今度帰省した時にもうそんな自虐的な事をしなくていいんだと優しく伝えておきます。
ただただ痛いだけ!ろうそく療法をする事で起こる事態とは
大体お察しが付くと思いますが、殺菌する効果の無いろうそく療法で被ってしまうのはやけどです。
爪や皮膚がろうそくの温度に耐えられるわけはなく、しかも熱に強い白癬菌は死滅もせず、挙句患部に火傷を負う事になるので結局のところ病院のお世話になる羽目になってしまいます。
病院へ行かずに済むようにやった事の筈なのに更に痛みの伴った治療が必要になってしまって、最悪水虫まで悪化するという事例もあるみたいです。
最終的に皮膚科にお世話になるのなら最初から治療工程の少ない水虫を治療しに皮膚科へ行った方がいいですね、火傷は痕が残りますが、水虫は治療痕が残る事はないので素直に病院で治療して貰ってください。
ネットや昔からある情報に惑わされずに適切な治療を心掛けましょう
民間療法の信憑性の薄さを理解して頂けたかと思いますがすべての事に対して言える事ですがこうした民間療法を試す前にまず信憑性を調べてみる事が大切ですね、ネットには信憑性に欠けた事も書かれていますがそれ以上に本当の事も書かれています。
まずは自分が信頼したい情報が本当かどうか、調べてみると余分な労力を割いたり嘘に惑わされずに済むかもしれませんね。
爪水虫は根気強い治療が必要なので通院も一回で済まない可能性もありますが爪水虫を放っておくと足に出来た場合は最終的に内臓にまで不調が及ぶかもしれません。
少し動きにくくなるだけではなくて体調にも大きな影響を及ぼす油断できない皮膚疾患なので酷い状態になる前に早めに病院へ行って処置をして貰いましょう
私も、自分と家族含めて何事も自己流は良くないという事を肝に銘じて情報を選択するのを慎重にしていきたいと思います。