糖尿病の母が爪水虫と診断されました。
このまま放置していたら足を切断しなくてはならないという最悪の事態になる事もありえるとのこと。
そんな〜、足を切断なんてことは絶対に避けたいです。
爪水虫と糖尿病に関することを調べてまとめてみました。
目次
糖尿病患者さんは爪水虫にかかりやすいの?
糖尿病の人は抵抗力が落ちているので白癬菌に感染しやすいのです。健康な人の2〜3倍と言われています。
糖尿病にかかっていると、足の末端部の血液循環が悪くなります。
そのため足が乾燥しやすく、皮膚の表面がガサガサになりやすい、足の裏にタコができやすいということが起こります。
その症状が白癬菌に侵されているのか糖尿病のために皮膚の変化が起きているのかわからないようなことがあります。
糖尿病の患者さんは傷から細菌が入って感染症にかかり命に関わることもあるので、皮膚科へ行って検査してもらってきちんと治療するのが良いですね。
「ええっー。糖尿病って怖いのですね!命に関わってくることもあるので少しの傷も見逃さないようにしないといけないのですね!」
糖尿病患者さんが気をつけることってあるの?
糖尿病の人は末梢神経障害もあるので足に傷が付いていることに自覚がなく気づいた時には足が壊疽なんてことになってしまっていることもあるのです。
壊疽とは、傷から細菌に感染し→化膿→皮膚や皮下組織、骨まで腐ってしまうこと。
とにかく糖尿病の患者さんは皮膚に傷が付いて化膿し糖尿病壊疽を発症してしまうと進行スピードがとても早いので、治療が遅れるとひざ下を切断ということになってしまったり、敗血症を起こし命にかかわります。
糖尿病の人は皮膚のケアにおいて注意が必要になります!
1.足白癬の検査と確認
皮膚科で白癬菌がいないかどうか検査する。
水虫のカビが見つかったら抗真菌剤でしっかり治療すること。
足白癬がきっかけとなり重大な細菌感染を引き起こすことがあります。
2.足の清潔を心がける
石鹸で指のあいだまでしっかり洗う。
洗ったあとは、しっかりと水分を拭き取り乾燥させます。
3.皮膚の変化に注意
皮膚が硬く厚くなってタコができることがあります。放置しておくとそこから穴があいて、治りにくい潰瘍を作ってしまいます。
足に傷が付いていないか毎日観察すること。
足の指のあいだに病変ができると治りにくく、さらにはそこから細菌が入って感染症に罹り命にかかわることもあるので注意が必要です。
4.皮膚の乾燥とかゆみに注意
すねから足にかけて皮膚が乾燥し痒くなることがあります。掻いて傷をつけないように保湿剤やかゆみ止めを使います。
熱いお風呂や長風呂は皮膚が乾燥しやすいので注意が必要です。
「糖尿病の人はとにかく病院へ行ってきちんと検査をした上で治療をするのが良いですね。長風呂や熱いお風呂も良くなかったなんてー。水虫対策として足は乾燥させたほうがいいけれど、糖尿病の患者さんは皮膚が乾燥しやすくなっているから乾燥しすぎないように保湿もしっかりとしないといけないのね!お風呂好きな母にこれはしっかりと伝えないといけないわ!!」
糖尿病の人が毎日注意すること!!
- 糖尿病の人は皮膚が乾きやすい
- 知覚が鈍っていて怪我をしやすい
- 傷が化膿しやすい
上記のようなことがあります。対策はどのようにすればいいのでしょう?
水虫にならないようにするために足の指をなるべく乾燥させておく方が良いので分厚い靴下や窮屈な靴下は履かないようにする。
1日に数回足の指の間を広げて乾かしたり、指のあいだにガーゼなどを挟んで広げて乾かすと良いですね。
足や指の間を清潔にし、石鹸で洗った後はよく乾かす。
足の裏の手入れを欠かさないようにし、足の裏の亀裂や魚の目はこまめに治療する。
深爪をしないようにして小さい外傷にも注意する。
靴擦れから傷が化膿してしまうことがありますので注意しなくてはいけません。足に合った靴を選びましょう。
爪水虫のお薬は飲めるのでしょうか?
糖尿病患者さんは降圧剤や抗高脂血症薬などのお薬を飲んでいる可能性が高いので、爪水虫用の飲み薬との飲み合わせが問題となります。
また、肝臓や腎臓への負担増加という問題が出て思うように爪水虫の治療ができないこともあります。
ただ、糖尿病の患者さんは爪水虫を放っておくと命に関わることがあるので、皮膚科に行かれてきちんと検査をして医師と相談しながらお薬を飲んできちんと治すことが大切です。
爪水虫の治療と合わせて糖尿病の改善も心がけましょう!
糖尿病の人が日々の生活で気をつけることってどんなこと?
人間関係でのストレスや不規則な食生活、暴飲暴食、糖分の多いものの摂取、運動不足などを解消することなど。
1.食事療法
1日の総エネルギー摂取量を超えないように食べる量をコントロールしましょう。
外食では揚げ物は控えて、なるべく和食を食べるとよいですね。
アルコールはほどほどにしましょう。
2.運動療法
運動する時間がないという場合は、一駅歩いてみるとか工夫する
電車内では座らずに立ってみる
エスカレーターは使わずに階段で上り下りをする。
「ちょっとした心がけをすることで血糖値のコントロールをすることが大切なんですね!!毎日に少しずつ取り入れるようにしたいですね」
最後に!
糖尿病の人は怪我をすることや傷ができることが命に関わることになります。
日頃から足をよく観察して、清潔を心がけることも大切です。
運動や食事にも気を使って爪水虫も糖尿病も治したいですね。