水虫、と聞くとどちらかというと男性、それも中年の方が悩んでいるイメージが強いですよね。確かにテレビのコマーシャルを見てみると、どちらかというと男性、それも年齢的には上の方が出ているイメージです。
でもなにも水虫は男性特有の病気なわけではありません。女性だって当然感染しますし、ライフスタイルを見ても、むしろ男性より水虫に感染しやすい条件がそろってしまっています。特にやっかいなのは爪水虫‼サンダルやペディキュアなど、女性の足に関わるおしゃれがすべて楽しめなくなる可能性大なのです!
ではこの爪水虫とはどんな症状なのか、特徴を見ていきましょう。
爪水虫ってなに?
そもそも水虫というのは、白癬菌というカビの一種が足の皮膚に侵入して起こる状態です。テレビのコマーシャルなどでその治療薬として対象としているのは、みんなこれで、主に足の皮膚に感染するので足水虫と呼ばれます。これだって痒かったり、痛みがあったりして大変なのですが、爪水虫の場合、この白癬菌がさらに爪の奥深くまで侵入します。そのままにしておくと爪が変色したり厚みがでたり変形したりするうちにボロボロと欠けていきます。
かゆみや痛みなどの自覚症状がほぼ無いため、気づきにくく、またなかなか対処しないうちに悪化してしまうこともあるようです。
爪に異常があればペディキュアも楽しめませんし、なによりサンダルなど足元が見えるような状況は避けなければいけなくなってしまいます。困ってしまいますね。
女性の爪水虫が増えている理由
実はブーツやパンプスを履く機会の多い女性の方が、白癬菌が好む環境に作り出すことが多いと言えます。白癬菌はジメジメとした湿気が多い環境を好みます。
それこそ何十年もの昔は、長時間働くのは男性が多いという世の中でしたので、革靴を長時間履いて一日中働く中、水虫になる方が多かったと言えますが、女性の社会進出がめざましい現代では、性別によ労働時間の差はほとんど見られなくなりました。さらには、女性はストッキングも着用するので、靴の中は湿気の温床となり、白癬菌が好む環境が作り上げられてしまっているのです。また、冷え性だからと足を温めるために同じ靴下を履きっぱなしにしていたり、なども同様の環境になると言えます。
どんな治療をするの?
足水虫と違って、かたい爪の内部に侵入した白癬菌を殺菌することは一筋縄ではいきません。コマーシャルで見かけるような、患部に塗るだけの外用薬では完治させられません。そこで爪水虫の治療では、医療機関にて診察後、内服薬を処方してもらうのです。奥深くにまで侵入した白癬菌を、体の内部から働きかけ、殺菌していくのです。
ただ、内服薬にはリスクもあります。長期間服用する都合上、肝臓への負担があったり、人によっては、他の持病の服用薬との飲み合わせができなかったり、何より妊娠中であれば服薬は避けたいですよね。ただ、服薬に関しては、爪水虫治療用ジェルなども市販薬で発売されているので、そうしたものをうまく使って対処することは可能と言えます。
感染の経緯は?自分が感染源となることも
爪水虫が悪化すると、爪がボロボロとはがれていくのですが、そのはがれた爪の中に白癬菌は潜んでいます。そのため、お風呂のマットや爪切りなどの共有をすることで一緒に住む人にも感染させてしまいますし、フィットネスクラブに通う人は、そこで感染してしまうというケースもあるようです。
特に女性は周囲の目が気になってなかなか診察してもらいに行けない人も多いようですが、躊躇しているうちに周囲にどんどん感染させてしまう原因にもなってしまいます。
いまでは女性の水虫患者も珍しくないですし、悪化して本当に人前で裸足になれなくなる前に治療に踏み切ることが、自分も周囲も守ることにつながるのです。
爪水虫は女性にも多い!知っておくべき4つのポイント まとめ
- 爪水虫とは、白癬菌が爪の奥深くまで侵入し爪が変形する病気です。
- 一日中パンプスやブーツ、ストッキングを履く女性の足は爪水虫が好む環境になりやすい。
- 爪水虫は主に内服薬によって治療します。市販の爪水虫用ジェルなど使いやすい薬もあります。
- 落ちた爪にも白癬菌が‼周囲への感染を止めるためにも早めの対処が肝心。
かゆみや痛みがないとはいえ、足の爪の異常は予想以上に他人の目にさらされるものです。爪水虫のせいでおしゃれや行動範囲に制限がかかることは避けたいですよね。
足の状態に普段から気を配り、異常を感じたらすぐに対処できるようこころがけたいものですね。