じめじめした季節の足指の水虫は、かゆくて、付け根が裂けたりと厄介なものです。
また足裏の土踏まずにポツポツと水ぶくれが出るのも水虫の仕業(しわざ)です。
特に通気性の悪い靴を長時間はいているビジネスマン・OLには、
湿度の高い梅雨から夏場にかけては足指・足裏の水虫は悩みの種です。
ところが爪の中の水虫になると事情が全く変わります。
爪の中の水虫は季節を問わず活動し、爪の形状を変えてしまうのです。
外観から「爪が白く変色・変形し、厚くなって盛り上がったり」する、
一見普通の爪とは明らかに違う形状になります。
問題なのは「爪の中の水虫は初期には自覚症状がない」ことで、
厚くなったり変形した爪を見ても これが水虫の影響とは気付かないことです!
このように爪の変形をともなう水虫がさらに進行すると、
変形度がさらに進み歩行に影響することもあります。
足指に効く塗り薬も爪の上から塗っても浸透せず全く効果がありません。
飲み薬しか効果がないのです!
水虫の飲み薬はある意味「強い毒物」ですから、解毒(げどく)作用の臓器と言われる肝臓に
負担をかけてしまい、「肝機能障害」という重い副作用を起こしてしまうのです。
しかも治療期間が1年から1年半と長期にわたる場合が多く、
自己流の服用治療は絶対に避けなければなりません。
必ず皮膚科専門医に診(み)てもらうことです。
爪の水虫について症状、どんな飲み薬あるか、
さらには授乳中の赤ちゃんへの影響について調べてみました。
爪の中の水虫って? 外観は? どんな症状?
初めに水虫の基本知識をお話ししましょう。
水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種で、
皮膚の一番外側の角質層の中のタンパク質ケラチンを餌(えさ)にして増殖します。
人から人に移る厄介(やっかいな)な菌で、感染経路はスリッパ、サウナ、スポーツジム、
公衆浴場など不特定多数の人が利用する施設です。
これらの経路は水虫がカビなので、高温多湿が最も水虫にとって繁殖しやすい環境なのです。
爪の中の水虫の外観は冒頭の写真のようだったり、
下のような写真に見られるようにどちらも白癬菌が爪の中に入り込んでいる状態が
見て取れます。
水虫菌が爪の中に入り込むと「爪が白く変色・変形し、厚くなって盛り上がったり」します。
水虫が自然治癒することはありません。
爪の中の水虫には飲み薬しか効果がないのです!
飲み薬の効果と授乳中の注意事項についてお話しします
爪の中の水虫治療薬は、爪の上から塗っても中に浸透しないので、飲み薬で体内に直接取り入れて中から菌を殺すという治療法になります。
この飲み薬にはいくつか種類(*)がありますが、
どれも肝機能障害という厄介(やっかい)な副作用があります。
(*注):代表的な飲み薬はラミシール、イトリゾール
このため過去に肝機能に問題があったり、治療の経験がある場合は、原則副作用を心配しなければならず、飲み薬の治療は出来ません。
お医者さんと十分相談する必要があります。
またほかの病気で薬を服用している場合でも、水虫飲み薬との現在飲んでいる薬との相互作用を心配しなければならず、必ずお医者さんに隠さず話をして、指示を仰がねばなりません。
爪水虫の治療は完治まで1年から1年半と長期にわたるケースが多く、妊娠・出産を考えている人にはお勧めできません。
また赤ちゃんに授乳中お母さんは、爪の中の水虫治療の飲み薬が副作用の強い薬ですので、授乳中は飲み薬の服用を控えるべきです。
お母さんの肝臓で解毒されたと言っても、血液中に薬の成分が入り込み、回りまわって母乳に薬が入り込む恐れが多分にあるからです。
同じく妊娠中も胎児に影響する恐れがありますので、爪水虫の治療は控えるべきです。
いずれにしてもお医者さんと十分話をすることをお勧めします。
↓ただ こんなケア商品があります。医薬品ではありませんので 副作用もなく爪に浸透しやすい爪水虫用のジェルを試してみると良いかもしれません。
まとめ
爪の中にできた水虫は、水虫の塗り薬では爪から薬が浸透しないので治せません。
どうしても飲み薬を服用しなければなりません。
しかも1年以上の治療期間が必要なのです!
爪の中の水虫服用薬は効果があるものの、肝機能障害という副作用がある強い薬です。
お医者さんと十分相談しながら治療する必要があるのです。
この薬はまた妊婦さん、授乳中のお母さんは胎児や赤ちゃんへの影響を考え、その期間中は治療を控えるべきです。
いずれもお医者さんと十分相談することをお勧めします。